INTERVIEW テレワーク移住者へのインタビュー
『転職なき移住』好きな地域で好きな人たちと生きていく
取材者情報
- お名前:
- 金澤 亮さん
- 出身地・前住居:
- 埼玉県吉川市(大学卒業するまで)
- 現住所:
- 大分県大分市
- 年齢:
- 33
- 職業:
- 富士通 Japan 株式会社
大分県(知事:佐藤 樹一郎)は、転職なき移住の促進による地方創生を目的に相互の連携・協力を目指し、富士通株式会社を含む12社・3団体(「パートナーシップ宣言企業・団体」参照)とパートナーシップを構築しました。今後、各企業・団体のパートナーシップ宣言に基づき、地方創生の取り組みや、大分県の持つ地域資源や人材と域外企業等のマッチング機会の創出を通し、大分県の抱えるさまざまな地域課題の解決を図る取り組みおよび大分県を中心としたこれからの社会における新たな働き方、暮らしの推進を検討・実施・共創します。
Press release
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000012894.html
今回は、大分県大分市へ「転職なき移住」をされた金澤 亮さんの現在に至るまでを伺いました。
大分県大分市へ「転職なき移住」
2013年に株式会社富士通マーケティング入社(現富士通Japan株式会社)に入社し、名古屋での暮らしをスタートした金澤さん。20代の社会人生活を名古屋で過ごし、2020年に大分県大分市へ移住することになりました。大分市での生活がはじまり、環境が大きく変わったことで金澤さんの仕事やプライベートにも大きく影響していきました。
金澤さん:まず、趣味がアウトドアなので、自然が身近にたくさんあることはとても嬉しいです。子育てもしやすく、まさに住みよく暮らしやすい地域だと実感しています。
さらに、地域や人の良さに触れ、仕事とプライベートも充実していきました。日々の暮らしと人々との関わりの中で、自分の生き方や働き方、行動そのものが変わっていったことを実感しています。
プライベートで知り合った人がそのままビジネスに繋がることが増えました。
「趣味が同じ」「好きなものが一緒」など、一つの共通点をフックに協働できる地域性だということを感じています。県外市外から移住した人を快く受け入れて、そのまま何か新しいコトを生み出すことができるのは、移住者側も嬉しいし、とてもワクワクしますね。
大分市で取り組む3つの社外活動
金澤さんが大分市に移住してから、大きく3つの社外活動に取り組まれています。活動を通して、地域の方々と積極的なコミュニケーションを取り、金澤さん自ら地域との関わりを広げていらっしゃいます。
金澤さん:1つ目の社外活動としては、九州大学の産官学民連携セミナー「地域政策デザインスクール」のフェローとして運営に参画しています。
フェローの役割は、セミナー受講生が連続的なグループワークを実施し、地域課題に対する政策立案および政策提言を行うためのサポートをすることです。フェローメンバーは、セミナーのOB・OG等、産学官民さまざまな立場の方が参画しています。
2つ目に、大分県eスポーツ連合の理事として、大分県にeスポーツを普及させる活動を行っています。
現在は、eスポーツ×地域振興という新しい形で大分県を発信しながら、eスポーツの大会やイベントの運営を行なっています。
老若男女問わず、ルールとやり方さえ覚えれば誰でも楽しめるeスポーツ。大分県から未来のeスポーツプレイヤーの排出や、地域のコミュニケーションツールとしての発展を期待しています。
3つ目の活動は、地域課題解決型「サイキネオヤンキー」です。
名前だけ聞いたら何のこと?と思われるかもしれませんが、大分県シビックテック推進事業から生まれた地域課題解決型ヤンキー集団の総長として活動しています。
「サイキネオヤンキー」とは、”地元が好き・仲間想い・熱量がすごい”など、地域や社会に対し熱量と戦略をもって、自分たちが求める豊かな暮らしを表現する人たちを”ネオヤンキー”と定義し、活動拠点の佐伯市と掛け合わせて生まれました。
メンバーは、「経営コンサルタント・建材商社の若手社長・建築士・ITコンサル・公共不動産デザイナー・看護師、銀行員・自治体職員」など、20代~40代の多岐にわたる属性を持つ、佐伯市内外の社会人と大学生の約10名で構成されています。
現在、佐伯市にある面白いヒト・モノ・コトを巻き込んで、地元高校生と一緒に地域の活動に取り組んでいます。
「転職なき移住」で人生の拠点となる地域と出会った
人生を設計する上で、挑戦したいことやイベントなど様々な出来事が増えていきます。そんなとき、自分自身のキャリアを諦めずにみんなが暮らしやすい環境を整えることができたら、こんな嬉しいことはありません。
金澤さん:私にとって「転職なき移住」のメリットは、まさに「職を変えずに新たな地域での仕事や暮らしを実践できる」ことです。その上で、自分自身でキャリアを設計することができます。
就職や働くことで、何かを諦めざるを得ないことはたくさんあると思います。しかし、「転職なき移住」という選択肢が増える事で、家族や自分自身にとってのより豊かな暮らしを選ぶ事の自由度が広がりました。
これから就職を考える学生や転職を検討している方へ、今まで以上に人生の選択肢を増やし、より豊かな働き方や生き方を見つけるヒントになっていただけたら嬉しいです。
最後に
大分県と富士通株式会社が推進する「Work Life Shift」は、従業員の働き方改革と生活の充実を両立させる取り組みとして、持続可能なビジネスのあり方と従業員のWell-Beingを実現することを意味します。
大分県大分市へ「転職なき移住」をされた金澤さんは、まさに「Work Life Shift」な生き方・働き方であると確認しています。そして、これから金澤さんの大分県での活動がさらに楽しみです。