INTERVIEW テレワーク移住者へのインタビュー

癒しの文化が根付く別府市。
シェアハウスに訪れる人々と共に、またこの町を好きになる

取材者情報

お名前:
星 悠さん
出身地・前住居:
東京都練馬区生まれ福島県南会津町育ち 現住所:大分県別府市
年齢:
31
職業:
ちくぜんや山荘代表、映像編集
ホームページ:
https://www.chikuzenyasanso.com
インスタグラム:
https://www.instagram.com/beppuyu/

日本一の湧出量と屈指の泉質を誇る別府八湯の一つ「鉄輪温泉郷」。それは、人々の心と体を癒し、ぽかぽかで穏やかなひとときと暮らしが溶け込んでいる地域です。

星 悠さんは、大分県別府市の鉄輪温泉の静かな住宅街で、湯治シェアハウス「ちくぜんや山荘」を営んでいます。故郷の福島県南会津町で偶然が重なり、大分県別府市へ移住して人生が大きく変化した星さんの、現在に至るまでを伺いました。

いよいよ別府市へ移住、初めて本物の癒しに包まれる

多拠点居住サービス「Address」を通じて、家守(やもり)という全国各地を拠点に旅をしながら生活する利用者と、地域や地元の人を繋ぐ「橋渡し役」として別府市に移住することとなった星さん。当時はとてもワクワクしたことを覚えているそうです。こうして28歳のときに、別府市の暮らしがスタートしました。

星さん:移住してからすぐに、別府市の居心地の良さを感じました。日々を過ごしていく中で、地域の特性でもある温泉の魅力や食べ物の美味しさを実感しました。
そして、一番は地域の人です。観光地なので訪れる人々を迎え入れる土地柄ということもあり、全てをあたたかく受け入れてくれるような雰囲気を感じました。

移住してから多少不安を感じたこともありましたが、別府市特有の居心地の良さと地域の人の穏やかで優しい人柄が心を癒してくれました。

地域の人々もゆったりした豊かな空気感で生きていて、その影響で自分もリラックスした気持ちを維持できるのかなと感じました。朝から晩まで働いていたときの自分と、また違う感覚が心に刺さったのかもしれないですね。 自分自身が健康で良い状態じゃないと仕事も暮らしも楽しめないということを、別府市に移住して気付かされました。

別府市での働き方は、暮らしの延⻑にあった

観光地として名高い別府市で働くことになった星さん。働き方は大きく変わりました。
星さん:出勤時間や土日休みなど、良い意味で自由になったことです。何時に起きてもいいし、いつ仕事してもいいっていう状態になったことが大きな変化となりました。

そして、別府市へ移住してから働き方が大きく変化したので、今は「仕事している」という感覚が少なくなりました。自分の家に人が来てそのまま一緒に住んでいる状態で、
一緒にご飯を作って協力し合うことも多々あります。ですから、自分が仕事としてリソースを割いているという感覚があまりありません。

その上で、仕事として映像編集やライティングをしています。別府市に移住してからの繋がりで、お仕事や案件をいただきながら自分のペースで暮らしています。
一見凄く不安定な働き方にも見えますが、自分にとっては相性が良い働き方だと感じています。ゆったりした時間の流れに溶け込むように暮らしていて、とても心地よいです。

最愛の人との出会い、人生最大の変化

別府市に移住して多くの癒しと安らぎを体験した星さん。一番のビックイベントは、別 府市に移住して人生のパートナーと出会ったことです。
星さん:別府市に移住して一番の嬉しい変化は、パートナーと出会って結婚したことです。彼女は「ちくぜんや山荘」でシェアハウスしながら、家事周辺のお手伝いをしてくれていました。事実上の管理人のような役割です。

別府市に来てからは、彼女が地域のことを教えてくれました。一緒に市内へ出かけることも増えて、たくさんの時間を過ごしていくうちにお互いの価値観を共有をする中で、ふたりのタイミングが重なり、結婚することになりました。

ちくぜんや山荘と別府市鉄輪(かんなわ)の魅力

「ちくぜんや山荘」がある別府市鉄輪(かんなわ)は、日本一の湧出量を誇る別府八湯の中で最も多く湯けむりが集中している地域。さらに、「湯治」が盛んな温泉場として有名です。鉄輪に古来より伝わる様々な「蒸し」の効果で、人々はもちろん食材、空、道までも湯気で包み込むことで、健康と癒しをもたらし続けています。

星さん:「ちくぜんや山荘」は五十年以上にわたり、自然との調和を大切にしながら訪れる人々の心身を癒してきました。そして、自分もそのひとりです。

日常の喧騒から離れ、静かな時間を過ごすのに最適な空間です。豊かな自然に囲まれた環境で、源泉かけ流しの温泉に浸り、仕事をする。そんな別府市の暮らしを体験してください。そして、「何もしない」という贅沢を味わうことで上質な癒しを感じていただけると思います。

滞在中は皆さん比較的自由に暮らしていただいています。リピーターの方も多く、「実家に帰ってきた感じがする」をおっしゃっていただくこともあります。
みんなでたこ焼きパーティーや餅つきをしたり、本格的な蕎⻨打ちをして頂いて食べたり、ワクワクすることを日夜一緒に楽しんでいます。

別府ワーケーションのおすすめしたいポイント

それぞれの地域に特性があるように、ワーケーションも地域によって過ごし方は様々。星さんが考える別府でのワーケーションを伺いました。
星さん:ワーケーションは、仕事に何を「+α」するかがとても重要だと思います。

仕事一辺倒ならもっと快適な場所はたくさんあると思います。仕事のしやすさを重視するとしたら、ワークスペースをお選びいただけば良いです。

ですが、そもそも自分自身が「良い状態にある」からこそ仕事で良いパフォーマンスができるのではないでしょうか。健康第一って言いますからね。
その点でいうと別府市は自分自身を整える要素がたくさんありますし、温泉に食事、そして人も温かく、「癒しの文化」がつまっています。

誰かに急かされることもなく、自分のペースで仕事をしながら整えることができる「別府ワーケーション」は、仕事が忙しい方にもおすすめです。

最後に

人生の大きな転機となる出来事はたくさんあります。「転職」に「結婚」、そして「移住」もそのひとつです。星さんは人生の大きな転機を別府市で経験され、今は別府市に訪れる人々と地域を繋ぐ「架け橋」となり、ご家族と暮らしています。

初めてきた時より、今の方がもっと別府市が好きになっていると笑顔でお話しされている星さんがとても印象的でした。
別府市にお越しの際は、ぜひ「ちくぜんや山荘」へ星さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。